■Q'S EYE(QFRONTの超大型LEDビジョン)/あのスクリーンが「自分」を表現する舞台になる
HP:http://www.qfront.co.jp/
MAP:mapion
渋谷のスクランブル交差点は、世界でもっとも通過人口の多い場所のひとつだろう。QFRONTのカフェから交差点の人の流れを眺めていると、おそらくそこが盆地になっていることも手伝って、東京じゅうの雑踏や流行が流れ込んで来るような錯覚を覚える。とくに信号が赤から青に変わって四方から人がドッと交差点に流れだし、交わる瞬間は「なんて東京的なんだろう」と思う。僕の好きな光景のひとつだ。
そして、その交差点を東京において特別なものにしている決定的な装置がQFRONTの巨大映像であるはずだ。公園通りとセンター街をはさんだ計3つの大型映像が並んだ風景は、東京の情報スピードのメッカ、象徴である。
この日も「NIKE」のCFが3スクリーン同時にランされていた。スピード感溢れる映像とその迫力は、渋谷をより渋谷らしく見せているように思える。ここに映し出される映像はやはり特別な意味を持っているものが多くて、広告主側もそれを承知で凝った映像を提供している。駅から降りた僕らは、信号待ちのしばしの間、その映像を眺めて東京にいることを実感するし、その降ってくるような情報を浴びる感覚が心地よかったりする。
実は、この巨大映像には個人でも情報提供することができる。企業が申し込むのと同じように、HPなどから依頼、それが流れる時間帯を教えてもらえるしくみになっているらしい。大手企業の広告と個人が発信する小さな情報が、この風景のなかでは等価である、というコンセプトはとても魅力的なもののように思える。まさに現代都市を表象しているではないか。この映像装置を企画し、現在でもマネジメントしている株式会社キューフロントの取締役の話を聞いて、改めて思った。そこには自分がつくった映像作品を流してもいい、誰かへのメッセージを書き込んでもいい。ひとつひとつは雑多な都市のノイズに還元されていってしまうものかもしれないが、それに直接参加できるというのは、とても東京らしいと思う。今日もQFRONTは、この街を写す鏡のような存在として情報をシャワーのように降らせ続けている。
■ROCKET/インテリアブームの次はこんなアートスペースに注目
HP:http://www.rocket-jp.com/
MAP:mapion
アート作品を買うという行為は、ものすごく特別なことだと思っていた。僕はかなり現代美術に近いところで生活していて、実際アーティストの友人もたくさんいるのだけど、正直言うと、部屋に誰か特定の作家の作品がずっと飾られたことはないし、購入したこともなかった。落ち着いて考えてみると、これはちょっと不思議だし、友人のアーティストたちに申し訳ないことだ。そもそも庶民の僕にはアートは「高価」なものであり、買えるような対象に見えていなかったということだ。少なくとも最近までは。
「ロケット」という青山通りからちょっとだけ入った路地にあるギャラリーに出会って、思ったことがある。
「インテリアブームの次は、アートだ」
というのは、ロケットに並んでいた作品群がとてもキュートで、なおかつ身近だったこと。それらは僕の部屋にポンッと置いてあったとしても違和感がない。そしてもうひとつ、それらの価格が十分手の届くものであった。ちょっとした椅子を買うよりも安いくらいだった。でもその作品の存在感は椅子のひとつよりもずいぶん強いものだし、部屋の空気を一変させるくらいの強い力を持っているように思えた。今後僕らは、積極的に、そして日常的にアート作品を買うようになるのではないかと思い始めた。
ロケットはなんの変哲もない古いビルを改装したギャラリーだ。2階の階段室に強引に穴を開け、外階段を取り付けている。その2階がギャラリー、1階がアート作品を販売しているショップとなっている。僕が気に入ったのが、アート作品がいかにも大切そうにしずしずと陳列してあるのではなく、まるで倉庫のなかのように無造作に並べられているところ。気楽に手にとって眺めることもできるし、店員さんに作家についての質問をすることもできる。ちょうど市場にモノが並んでいる感覚に似ている。これからのアートは特別なものではなくて、生活の延長線上にあってもいいんじゃないか。人間のダイレクトな表現に、もう少し気楽に接する時代が来ているのだと思う。
ROCKET
住所:東京都港区北青山3-7-9
Tel:03-3499-8782 Fax:03-3499-8783
営業時間:
1F_store+2F_gallery 12:00〜20:00
(galleryのみ会期最終日は18:00終了)
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渋谷の象徴的な風景
>Q'S EYE(QFRONTの超大型LEDビジョン) |

他のLEDビジョンと比べても不思議に目立つ
>Q'S EYE(QFRONTの超大型LEDビジョン) |

過去展示をおこなったアーティストの作品を買うことができる
>ROCKET |

2Fはシンプルなギャラリースペース
>ROCKET |

普通のビルに付けられた階段がとても印象的
>ROCKET |
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