■横浜大桟橋国際ターミナル/創られた地形のなかで固定概念を取り払う
HP:
http://www.city.yokohama.jp
MAP: mapion
この建築は国際設計コンペティションによってデザインが決まった。評価されたのは、既存の常識をひっくり返したことにある。その空間は特徴的で、床と壁と天井の境目がなく一枚の紙のような平面を丸め、グニャっと力を加えて所々にハサミを入れたような?
かたちをしている。こう書いても、たぶん想像できないと思うけど、百聞は一見にしかず、平衡感覚を失いそうな不思議な世界だ。
この建築は私たちに「まず常識を疑ってみよう」と問いかけているようにも見える。既成概念でないところからデザインされたからこそ、こんなものができあがった。
時々、認識のスイッチを、カチッと切り替えることで停滞していた状況が突然動き出すことがある。こういう空間は、なんだか突拍子もないアイディアを誘発してくれそうだ。
ちなみに、ここはただの旅客ターミナルではなく、海を見渡せるカフェがあり、屋根に上ればうねった芝生の丘があり、そして対岸には赤レンガ倉庫やベイブリッジがパノラマで一望できる大きなビューがある。実は夜景の大穴場である。人工的な地形の上に寝ころんで、美しい横浜の風景に囲まれながら、さて何を考えつくか?
■ 横浜美術館/アートは時々、発想の誘発装置
HP: http://www.art-museum.city.yokohama.jp
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実は、横浜美術館の広いロビーは一般公開されている。美術館特有のちょっと張りつめた空気は気分転換にうってつけ。そこには椅子が置いてあり、自由に使うことができる。美術館は本来、よりパブリックに開かれたものだから、それは日常のなかで使われるべきだと思う。例えばパリのポンピドーセンターやNYのMOMAは美術鑑賞だけでなく、コミュニケーションの場としても活発に利用されている。都会のなかにある美術館だからこそ、もっと多様に使いこなすことができる。
この場所はクイーンズスクエア横浜から歩いて1分程度。昼休みにだってフラリと来れる場所にある。また、余り知られていないがエントランンス付近の情報ライブラリーでは美術ソースを無料で閲覧することもできる。
僕は、アートを見ながらおよその場合、まったく関係ないことを考えている。でも美術館ではなぜかいいアイディアを着想することが多い。というかアイディアが欲しいとき、僕は本屋か美術館を意味なくただ歩き回る。そすると頭が走り出す。たぶん、いつもとちょっと違う種類の記号や言葉の羅列が感覚を活性化してくれるんじゃないだろうか。
■ 横浜赤レンガ倉庫/時には環境を変えた会議
HP: http://www.yokohama-akarenga.jp/
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観光ではなく、日常のビジネスシーンのなかでも赤レンガ倉庫は使えるかもしれない。
会議室の白く静かで隔絶した空間での会議が必要なときもあるけど、目的によってはよりリラックスした場でのブレストなどが成果を上げることもある。僕はミーティングの面子と目的(達成したい成果)の種類によって、微妙に場所やテーブルや椅子のかたちや高さを使い分けるようにしている。
この日行った赤レンガ倉庫のなかのレストラン。そこで興味を持った場があった。そこは大きなマットレスがそのまま客席になっていたのだ。座っている人々の表情がテーブル席の人よりなんとなくみんな明るくハッピーなように見えるし、会話もくだけて活発なように見える。こんな席はアイディアのブレストにはぴったり。いつもの会社の会議室だと、どうしても序列がつきやすいのだけど、空気をあえて少し緩和させることで発言の負荷が軽くなる。よりフラットなディスカッションにはこういった演出も効いてくる。かつてアメリカ・ゼロックス社のパルアルト研究所のワーク環境の実験では、座敷のミーティングスペースもあったらしい。このレストランはその一歩先を行っている?
とは言いつつ、ただ単にマットレス席でゴロゴロしながら食事するのは、なんとなく魅力的だった。畳の座敷だと行儀悪そうに見えるけど、マットレスだとなぜかそう見えなかったのが不思議だ。
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