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グルメ好きのOLが実際に食べ歩いた店を紹介する「OL美食特捜隊」、書評家ではなく「普通の読書好き」が読んだ本を自由に紹介する「Hon-Cafe」、自分たちの舌で確かめた、本当に美味しい地方の名産品が取り寄せられる「おとりよせネット」など、粟飯原さんは、WEBを使った情報発信サイトを数々と手がけてきている。
そのきっかけは、粟飯原さんのNTTコミュニケーションズ時代にさかのぼる。当時(1996年)はオンラインショッピングが世の中に出始めのころ。ほとんどのショッピングサイトでは技術志向・企業論理が先行して、生活者の意見は届かない状況だった。その点に疑問を抱いた粟飯原さんは、自分たちの「声」を発信する場として、オンラインネットワークを利用することを思い立ち、女性の生活者たちの「声」を発信するためのメーリングリストをプライベートに発足させた。
そして、その「素直な声」が持つパワーの大きさを実感し、その後も数々の口コミサイトをプライベートに生み出していく。独立のきっかけも「好きなプライベートサイトの運営を自分の仕事にしたい」という、自らの自然な気持ちからだった。
粟飯原さんの手がけるサイトは、自身やサイトを訪れるユーザーたちの「好き」が原動力だ。「よく、"好きなことを仕事にしていて辛くなることはない?"と訊かれるんですが、それが原因で趣味がイヤになるということはありません。実を言うと私はオンとオフの区別ってあんまりついてないですね(笑)。24時間の間に、趣味と仕事が交じり合っていて、次々に趣味を仕事に発展させてきたという感じです。」
その秘訣は、粟飯原さんの仕事スタイルにある。彼女の仕事は、フードコーディネーター、地方のこだわりショップの店長さん、本好き、グルメ好きのOLなど、いろいろな人とコラボレートするスタイル。知り合う人すべてから知恵や情熱、刺激を受けて、それが仕事のアイデアにつながっていく。
「だから、趣味が仕事に繋がったり、逆に仕事から趣味がもっと面白くなったり。人を介して、オンとオフの両方が刺激しあい、世界がどんどん広がっていくのが楽しいんですよ。」
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おとりよせネットに限らず、今のインターネットコミュニティ全体をウォッチしていると、『ショートコミュニティ』が多く発生しているのが、今とても面白いと思っています。同じ商品を買った人同士が情報交換したり、あるニュースに対して関心を持つ人同士が意見を共有しあったり。こうした瞬間瞬間のショートコミュニティは、これからもっと面白くなるはず。」
24時間常時接続されているオンラインネットワークは、自分と同じ感性を持つ人を見つけ交流するコミュニティの場となり、オン・オフを問わず新しい繋がりをもたらしてくれる。
そして、ネットの普及でますますオンとオフの区別がつかなくなっていく時代になる、と粟飯原さんは言う。
「以前は、会社に行けば社外の友達と連絡を取ることもできませんでしたが、今では携帯やメールで連絡は途切れない。常にオンラインで繋がっていて、それをオンにしたりオフにしたりするスイッチは自分の中に各自が持っている時代なんだと思います。」
もちろん、自分の中のスイッチがポイントとなるのは、オンラインで繋がっている世界に限らない。粟飯原さんの場合、24時間の中でアイデアが浮かんだ瞬間がオンタイムへのスイッチとなる。たとえば、プライベートタイムにふと訪れたカフェで興味にとても触れる店作りやメニューに出会うと、その場がオンタイムスペースに早替わり。意外にもパソコンやPDAは持ち歩いていないという粟飯原さんだが、愛用の手帳と携帯電話で仕事へと話しをどんどん進めていく。
仕事と遊び、二つの時間を使い分ける必要はなく、24時間、自分の中のスイッチによってオンとオフを自在に行き来する生き方を実践している粟飯原さん。好奇心にオン・オフの垣根を作らないことが、粟飯原さんの仕事もプライベートも充実させる秘訣なのだろう。 |
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ソムリエ、地方の名店の店長、本屋のスタッフ・・・・人との出会いが粟飯原さんに新しいアイデアを運んでいる。オンタイムの6割が人との出会いや打ち合わせの時間。
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いつも持ち歩いているのはスケジュール帳、携帯くらい。PDAを利用していたときもあるが、やはりアナログなスケジュール帳が一番便利。
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| 会社近くのレストラン「tutian(トューティエン)」 ではランチをしたり、息抜きに取り寄せた本を読んだり。レストランは、アイデアに煮詰まったときの「ラッキースポット」でもある。オン/オフを明確に分けない粟飯原さんらしい、行きつけのお店。 |
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